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Kaname Sibuya @f:1033646106712448
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【渋谷要の自著の紹介】


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●1993年『ブントの新改憲論』(戦旗共産同=日向派の戦旗社、筆名は大崎洋。現在この日向派の戦旗社はない。西田派の戦旗社は存在する)。


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●2000年 編著『自由を翔る――荒岱介異端の革命思想を読む』(実践社)

●2000年『前衛の蹉跌』(実践社)。

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◆◆◆「ブント」離党後。

●2006年 『国家とマルチチュード――廣松哲学と主権の現象学』(社会評論社)

序章 民衆的マルチカルチャリズムへ

(見出し)
・国家を論じることの必然 
・「マルチチュード」と廣松の「前衛―大衆」図式の克服論の親和性 
・ロシアマルクス主義をこえる民衆的マルチカルチャリズム

第1部 廣松哲学と近代国家論

第1章 近代国家と主権形態――コナトスと社会契約の物語

(見出し)

・カール・シュミットの〈主権論〉
・社会契約国家と社会実在主義国家の主権
・ホッブスの「コモンウエルスの魂」の概念
・アトミズム的所有観を基礎とした社会契約論
・ルソー民主主義社会契約論の二面性
・カントの国家共同体主義的権力観
・ヘーゲル「ジットリヒカイト」概念とコナトス(自己保存欲求)
・フランス革命と「国民の自由」の破壊
・近代国家主権と生権力(ビオ・ポリティクス)
・近代民主主義国家と全体主義国家の主権国家的同一性

第2章 廣松渉の国家論と多元主義――社会的価値体系としての国家
第1節 「運命共同体」としての国家と権力形成の機制
(見出し)・国家=運命共同体イデオロギーと物象化。以下略

(注解)廣松の四肢構造論と「われわれとしてのわれ」の機制
 (見出し)・〈etwas mehrの論理〉=四肢構造論と〈われわれ〉の概念。以下略

第2節 マルクス主義国家論における国家の「四条」規定の意義と問題点

第3節 正義の論理的構成
(見出し)
・「われ」と「われわれ」のオープンシステム的構成
・共同主観性的正義の論理と「他者」存在 
・一義的決定論を超えて
・法則実在論の機制と廣松の多元的な人間的自由論

第3章 アトミズムと市民社会――競争・差別・搾取の共同連関

第2部日本ナショナリズムと共同体

第1章 国家共同体の「物語」――天皇制ナショナリズムと全体主義

第2章 京都学派の資本主義批判――「日本の帝国主義はそのままに(批判せず)」帝国主義を欧米独自のシステムとして実体化

第3章 「日中を軸とした東亜の新体制を」論――廣松渉の「東北アジアが歴史の主役に」のエッセイをめぐって

第4章 日本の朝鮮侵略と排外主義
(見出し)
・「韓国併合」による朝鮮民族の抹殺=近代日本への同化
・朝鮮における日本帝国主義の略奪――支配
・天皇の命令としての強制連行政策
・「国民」人権規定(憲法第三章)の陥穽

第3部 人間的自由の共同性にむけて

第1章 グローバリゼーションと軍事同盟――経済的利害対立の軍事力によるコントロール

・アメリカ資本主義とその世界的位置
・第二次大戦後世界とアメリカの役割
・冷戦後世界資本主義とアメリカの体制維持策
・アメリカ体制を維持する談合機構としてのWTO
・アメリカのWTO攻勢と超国家現象
・古典的帝国主義概念 ――そのケーススタディ
・古典的帝国主義における主権国家の構成
・1930年代における国家独占資本主義政策の展開
・「メトロポリス――サテライト」から世界自由主義への展開
・アメリカ資本主義とネオ・リベラリズム
・日本資本などの現地国家暴力を利用した展開
・資本主義ライバル諸国へのけん制と日米安保体制

第2章 「環境的主権」の確立を――エコロジカル・ソシアリズムの論理
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●2007年 『ロシア・マルクス主義と自由』(社会評論社)

 主要章の見出しの紹介

序章 ネグりの創造性と革命ロシア問題 「構成的権力」概念とマルチチュードの意味について

第1章 スターリン主義の生産力概念と人間生態系の思想
(見出し)
・レーニンの環境保護政策とエコロジーの位置づけ
・スターリン型〈生産〉概念
・ソ連生産力主義のイデオロギー性と環境破壊
・自然生態の改造=「地球の改造」の破産
・ルイセンコ学説とエンゲルス・スターリン「法則実在論」の破産
・エンゲルスの二面性と人間中心主義
・人間生態系の論理――唯物史観と土地倫理

第2章 革命ロシアのアルケオロジー 官僚制計画経済の破産

第3章 法則実在論と前衛の独言 一党独裁のルーツとアポリア
(見出し)
・政敵抹殺の言説
・党派=路線闘争の内戦化
・クロンシュタット反乱と反官僚主義
・スターリニストの「唯一の前衛」の論理
・一党独裁を基礎づけた「物質の自己運動」論
・神学図式の「前衛--大衆」理論

【注解】社会主義と抵抗権
(見出し)
・ブルジョア革命の人権
・抵抗権と革命権の定義
・「全人民国家」は腐敗せず?
・抵抗権否定の無謬の前衛論

第4章 共同体論とスターリン主義 単線的発展史観とアジア的問題

第5章 民族問題とスターリン主義  実体主義的な民族概念への批判

第6章 廣松哲学とエンゲルス主義――ヘーゲルの神学的決定論とエンゲルスの法則実在論 
 (見出し)
・「自由とは必然性の洞察」か 
・「ヘーゲルからエンゲルスへ」という系譜の評価 
・『弁証法の論理』でのヘーゲル批判 
・「法則の客観的実在性」という考え方への批判。

第7章 レーニンの「絶対的真理」論とその教条化――「物質の神学」としてのスターリニズム哲学 
 (見出し)
・レーニンの「絶対的真理論」と素朴実在論 
・古典力学の自然観を克服したマッハの先進性――広重徹の分析
・マクスウェルからアインシュタインへ
・レーニン主客二元論の三項図式的限界 
・マッハの要素主義 
・ミーチンの機械論的因果論とマッハ・廣松の法則理解 
・ニュートン古典力学への批判とマッハの時間・空間論 
・アインシュタイン相対性理論における観測結果の相対性 
・量子力学――ハイゼンベルクの「不確定性関係」 
・一義一価的決定論を否定した確率論的決定の考え方 
・ミーチンによるレーニン哲学の神学化 
・スターリニスト哲学の陥穽 

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●2008年 『アウトノミーのマルクス主義へ』(社会評論社)

主要章の見出し紹介

序章 ラディカルな共同性への討究  特異性と共産主義についてのガタリ+ネグリの言説

第1部 反前衛主義と自己否定論の復権

第1章 1968年〈自主管理〉の思想と反権力主義

第2章 レーニン前衛党組織論と反前衛主義

第3章 疎外論の限界と自己否定論としての物象化論

第2部 資本主義と物象化――国家批判

第1章 資本の専制 賃金奴隷制と資本の労働処分権

第2章 資本の物象化とブルジョア・アトミズムの形成 三位一体的範式による階級関係の隠蔽

第3章 物象化としての国家とラディカルな共同体の論理

第3部 エントロピー概念とグローバル工業化社会――環境問題と階級意識

終章 人間的共同体としてのコミュニズム

(見出し)
・階級的役柄役割分掌態の自主管理的共同体的変革 
・社会的再生産原則の考察 
・生産力主義的な労働解放観からのテイクオフ 
・バイオポリティクスの意味 
・前衛主義を克服するマルチチュードのコミューン権力 
・結語
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●上記三冊の書評として『情況』(2008年10月号)に青木孝平さんの書評があります。

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●2008年「なぜ粛清を止める「勇気」は封殺されてしまったのか――実録・連合赤軍への極私的感想」(雑誌『情況』2008年6月号)

●2009年 共著『近代の超克―永久革命』(理想社)など多数。

●2011年 「追悼いいだもも いいだももはラジカルでエコロジカルな資本主義批判をめざした――梅本・宇野論争を切り口として』
 (雑誌『リプレーザ』第二期No4 )

●2012年「フクシマ3・11事態と「赤と緑の大合流」――2011年震災以後の生き方を教えるいいだももと廣松渉の反原発論考」(雑誌『リプレーザ』第二期No5)